双姫 IV 番外編
「と、取り憑かれって…どーすんの!?
お母さん、変な霊に連れてかれる訳!?」
「朱羽、落ち着け。
まだそうと決まった訳じゃねぇーだろ…。」
朱音は『男の子』と言っていた。
「…霊だろーがなんだろーが……。
俺の女に手を出す奴は痛い目に遭わせてやる。」
「類、どうするつもりだ?」
ソファー朱音を寝かせて考え込む。
「パパ。」
「蒼空?」
「だいじょぶ!ママつよいもん♪」
喋る言葉はいつもの蒼空なのに、
その瞳はどこか別人だった。
類sideEND