双姫 IV 番外編
延々と続く闇を呆然と眺める。
これは、何かの罰だろうか。
「泣いてばかりだね。
君の人生…辛い事で溢れてる。」
『まるで…見てたみたいに言うのね。』
「……でも、もう良いだろう?
自分を許しても。」
自分を…許す?
「彼らを許しても自分を許せなくて
今でも責め続けてる。
だから、あの子はずっと泣いている。」
あぁ…そうか。
泣いているのが蒼空だと思っていたのは
自分から目を逸らしてたから。
だから、気付けなかった。
『私は私を許しても良い…?』
こんなにも真っ黒に染まってしまったのに。