双姫 IV 番外編


「黒い感情は誰にでもある。

その心は君を強くし、
きっと…これからも強くしてくれるよ。」


この感情から目を逸らすなと。
そして、私の一部だと言う青年。


「それに、黒だけじゃない。」


『あ…………。』


私の周りに小さな光が浮遊する。


" 朱音! "


" お母さん!! "


それは、皆との絆。


「黒と白…どちらも君を支える一部だ。
だから、良いんだよ。」


あぁ…暖かい。


あんなに怖かった闇の中。
私は沢山の光と過去の自分を抱き締めた。


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