双姫 IV 番外編
校舎は目の前なのにこんなにも着くのが
遅いなんてありえない。
「ねぇねぇ、天空くぅん♡」
『…ん?何??』
なんつー声…凄まじい破壊力だ。
それでも笑顔で対応!
香水と化粧品臭い女達に
揉みくちゃにされながら校舎を目指していると、
集団にぶつかり転ける一人の女が居た。
『大丈夫?』
手を貸すのはマナー。
でも、たまに勘違いする女が居る…。
パシッ!
「……そういうの必要ないから。」
俺の予想とは違って手は払われた。