双姫 IV 番外編
モノクロの世界
バイクで着いた場所は、
「丁度、見頃だな!」
『海……?』
夕陽が沈みかけで、地平線が輝いてる。
『なんで、海なの?』
「んー?暴走族って海に行きたくなるんだよ。
それにさ、なんか世界は広いんだな!って
海を見ると思わねぇ??」
世界は広い?
「朱音、
もっと周りに目を向けても良いんじゃないか?」
紘にぃの言葉の意図が分かった。
私に復讐以外の事を見つけろって言いたいの?
『うん…それも良いかも知れないね……。』
「そうか!!」
喜ぶ紘にぃの横で私も笑う。
私は、上手く笑えているだろうか。