双姫 IV 番外編


一通り海を散策した後、
そのまま解散となり家に帰った。


「ただいまー。」


『ただいま。』


馴れない言葉を使い、リビングに向かう。


ガチャ


「おかえりなさい…。」


「母さん?
なんか、元気ねぇけど…どうかした??」


母さんが少し迷った感じで私を見る。


『……?』


父さんを一瞬見て、
決心した様に私と向き合う母さん。


「朱音…蒼空のお墓が建てられたわ……。
明日、お墓参りに行きましょう。」


その言葉は私をどん底へ堕ちるに
充分なものだった。


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