双姫 IV 番外編


藍side


「う…ッ……………。」


徐々に意識が覚醒し、目を開く。


何か被せられているのか、
視界に入るのは黒一色。

それに…手と足も縛られて動けない。


バッ!


「目が覚めましたか?
來嶋のおじょーさん♪」


急に目の前がクリアになり、
知らない男がニヤニヤと気味の悪い笑みを
浮かべて私を見ていた。


「私を人質にしてもなんの得にもなりません。

父は…私を次の世代に駒を進める道具としか
思ってないんだから。」


ガシャーン!!


「組長!!」


「どうやら来たみたいだよ?
さぁ、どう料理してやろうか。」


嘘…お父さん……?


来ると思ってなかったのに
騒音が聞こえて何故か安心した。


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