双姫 IV 番外編
「おらぁ!」
感動シーンなのに水を差すコイツら。
バキッ!
『弱い。』
俺の周りに数え切れない程の人間が倒れる。
『この状況を一変させる力を
アンタは持っていない。
どうする?』
ただ一人、呆然と立ち尽くす組長。
「俺の…組が……。
やっと、ここ迄!お前のお前らのせいで!!」
震える手で拳銃を俺に向ける。
ダァーン!
「う、嘘だろ…ありえねぇ!!」
『…チッ……掠った。』
弾の軌道を読んで避けたが、
頬を掠ってしまった。