双姫 IV 番外編

藍side


『それじゃあ、
次からも学校で話してくれるんだ。』


｢そうね。
でも、お願いだから教室には来ないで。

天空のせいで先輩方に
リンチされそうになったんだから！！｣


『大丈夫。
先輩には無敵の防犯ブザーがありまする。』


｢こんなの一度きりよ！
同じ相手に通じる訳がないじゃない！！｣


さっき迄こっちが焦る位に
落ち込んでいたのに
今では変わらない悪ガキみたい。


『藍って本当に可愛いよね。』


｢か、可愛…ん？なんで、呼び捨てなのよ！？｣


『可愛いよね』って言葉に惑わされかけたけど
名前の方がインパクトあり過ぎて掻き消えた。


『藍が俺を名前で呼ぶから。』


｢私の方が年上なんですけど？｣


『あの人達にもそんな事言われてたけど
藍は変わらず毒吐いてたよ？』


どこから見てたのよ。
それなら最初の場面から助けてよ！


『まぁ、駄目って言われても呼ぶけどね♪』


｢好きにしなさいよ…。｣


年下に口論で負けるなんて。
本当に年って関係ないかもね…。