双姫 IV 番外編


綺麗な顔がドアップになって硬直が解けない。


『だから、それが駄目なんだって。』


カリッ


「うひゃああ//////////」


い、今!首を首を噛まれた!!??


『あれ?藍って俺よりも年上なんでしょ。
これ位で赤面するんだ(笑)』


「だ、誰が!こんなの朝飯前よ!!」


『ふぅ〜ん…。
じゃあ、これからが楽しみだね?』


狼には鋭い牙があります。
それは、獲物に喰らいつき離さず捕食する為に。


「こ、この狼!!」


『狼なら目の前の獲物を捕まえなきゃ。
藍はこんな俺でも相手してくれるもんね。』


狙った獲物を追い詰め、
罠を張り巡らせ獲物は行き場を無くし…。


『…あー…我慢出来ない。』


「ちょっ…待っ!」


甘い囁きが毒の様に支配する。

どうか、狼に出会ったのなら気を付けて。
彼らは本能に従い狩りをするのですから。


それとも…もう遅い?


甘い毒牙にご用心 THE END


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