双姫 IV 番外編
燃えるような朱を
『ん〜〜〜〜…だぁーーーー!駄目だ!!』
紙をグシャグシャにしてゴミ箱に投げ捨てる。
あー…アイデアが浮かばねぇ……。
こんな時、ある人物が思い浮かぶ。
『朱音ならどーすっかな…。』
アイツはスゲェんだ。
やると決めたら納得するまで突き通すし、
何より人を惹き付ける。
『俺もツマづいていられねぇーな!!』
おっと!俺の自己紹介がまだだったな!!
俺の名前は赤羽 愁斗(あかばね しゅうと)
元『双覇』で今でもそのメンバーとは
大の仲良しだぜ!
朱音は俺らより強かった『双姫』で、
男に変装したり色々振り回されたな…。
悩みなさそうな奴だって思ってたのに
一番辛い思いをしてた。
" 愁斗は周りをよく見てるね!"
朱音に言われた言葉。
でも、本当に大事な部分を
俺は見抜けてなかったんだよな…。