双姫 IV 番外編
神崎組
倉庫から出た私はある場所へ向かう。
『……ここが。』
いかにもって感じの風格がある屋敷。
「世界一の組」だと言われても
いまいち実感できないけど、
そこで鍛えて貰えば強くなれるって事。
『……だよね?』
恐る恐る門に手を翳(かざ)すと、
ギイィ…と少し不気味な音を立てて開いた。
「どこの組の奴だ!」
「組長に通達しろ!!」
門を開けただけでこの騒ぎ、
いつの間にか拳銃を持った
イカつい男の人達が私の周りを囲んでいた。