双姫 IV 番外編


琉駕side


バンッ!


「組長!」


「騒々しい…何事だ。」


穏やかな昼寝中に
慌ただしく部屋に入って来た部下を睨む。


「お、お休み中失礼しますッ!
ですが……侵入者がですね…………。」


侵入者だと?


「ほお…この神崎組に挑むとは良い度胸だな。
それで?どこの組だ。」


「いえ、それが…可愛い女の子でして……。」


「女の子?何かの間違いじゃないのか。」


「いえ、確かに女の子なんです。
それもとても珍しい瞳をした。

あれってオッドアイって言うんですよね?」


まさか……!!


「く、組長!?」


部下を押し退け、外に出ると


『……父さん。』


朱音が拳銃を向けられていた。


< 61 / 549 >

この作品をシェア

pagetop