双姫 IV 番外編
琉駕side
バンッ!
「組長!」
「騒々しい…何事だ。」
穏やかな昼寝中に
慌ただしく部屋に入って来た部下を睨む。
「お、お休み中失礼しますッ!
ですが……侵入者がですね…………。」
侵入者だと?
「ほお…この神崎組に挑むとは良い度胸だな。
それで?どこの組だ。」
「いえ、それが…可愛い女の子でして……。」
「女の子?何かの間違いじゃないのか。」
「いえ、確かに女の子なんです。
それもとても珍しい瞳をした。
あれってオッドアイって言うんですよね?」
まさか……!!
「く、組長!?」
部下を押し退け、外に出ると
『……父さん。』
朱音が拳銃を向けられていた。