双姫 IV 番外編
闇へ
紘side
「ただいまー。」
あれ?誰も居ねぇのか??
リビングは真っ暗で人の気配がしない。
ガチャ
『あ……紘にぃ。』
俺の後に朱音が入って来た。
「朱音!「一人で帰んな」って言っただろ!?
どんだけ心配したと思ってる!」
『大袈裟だな〜。
道も覚えたから大丈夫だよ?』
前は俺にベッタリだったのに
最近は単独行動が多くなった気がする。
「……ハァ…ん?腕、どうしたんだ??」
『え?さぁ……気付かなかった。』
「消毒しとくか。
女に傷が残ったら駄目だからな!」
朱音、この時からお前は
もう……力をつけていたんだな。
俺は安心しきって何も見えてなかった。
紘sideEND