双姫 IV 番外編
「おい!大丈夫か!?」
「こっんのガキ!!」
分かる。
相手がどう仕掛けてくるか、どう動くか。
ドカッ!
ガンッ!!
『案外、弱いんだね。』
自分よりデカい男が床に倒れている。
「く……そ…テメェ……どこの族だッ!!」
『どこの族にも入ってないけど。』
「潰してやる!覚えてろよ!!」
負け犬の遠吠えってこの事だね。
フラフラしながら男達は逃げて行った。
『うーん…顔って覚えられたら面倒なのかな。
あ!さっき買った仮面!!』
バッグから二つの仮面を取り出す。