双姫 IV 番外編
目隠しをしてれば聴覚が研ぎ澄まされる。
ジャリ…
足音、呼吸、気配。
ガシッ!!
「ッ!?」
『あ、捕まえれた感じ?』
なんとなく動いたら掴めた。
「め、目隠ししてんのに!
見えてるんスか!?」
『見える訳ないでしょ。
今のは勘で動いただけだからもう一回。』
手を離し、もう一度集中する。
この稽古のおかげで
相手に触れられる事がなくなった。
我ながらナイスな稽古を思いついた。