双姫 IV 番外編


組で稽古が終わると家に帰る。

前はそうだったけど今は違う。


『今日もお馬鹿ちゃんは居るかな?』


そのまま街に行く事が多くなった。


日は沈みかけで薄暗い。
代わりに街は灯りで照らされて賑わってる。

明るい方へとは進まず、暗い道を進む。


ドカッ!


バキッ!!


『んー?聞こえますね。』


普通の人は近付かないであろう路地裏に
少しも躊躇せず足を踏み入れる。


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