双姫 IV 番外編


「あ?お前なんか……。」


『気付きました?』


仮面をズラすと、真っ青になっていく。


自分より小さい女に怯えるなんて小さい男。
まぁ、そんな事は良いとして。


『そこのオジさん。
ボケッとしてないで逃げて下さい。』


「は、はいッ!!」


声を掛けるとオジさんは慌てて逃げて行った。


『さぁーてと、前に何か言ってましたよね?
「覚えてろ」「潰してやる」でしたっけ??』


「お、お前なんか総長が簡単に!」


『じゃあ、連れてって下さい。』


「「「は…………?」」」


私の言葉に目を丸くする男達。


『私を総長の所へ連れてって下さい。』


稽古の成果を試させて貰いますから。


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