双姫 IV 番外編
鬼神のようで蝶のように
「……着いたぞ。」
着いたのはボロボロの倉庫。
うわぁー……これが世界一との差?
『神龍』の倉庫はすっごく綺麗で立派なのに
『嵐王』の倉庫は見るからにボロい。
中に入るとやっぱりイカつい人達が居た。
「あー?お前ら、ソイツは誰だ。」
う、この人……なんか臭い。
「総長!コイツは……。」
『初めまして。
いきなりで失礼ですけど、
聞きたい事があるんで答えて頂けますか?』
「お前、女か?
見れば結構上玉じゃねぇか!!」
人の話を聞かずに肩を掴もうとする男の手を
バシッ!
『人の話を聞きなさいよ。』
振り叩いてやった。