双姫 IV 番外編


「お前、良い度胸してんなぁ。」


『私に触ろうとしたから悪い。』


「気の強い女は嫌いじゃないぜ?
でもなぁ…ここがどこだか分かってんのか??」


周りを見ると、
私を囲うように男達が立っている。


「少し痛い目に遭って貰おうか。」


男の指示で一斉に襲い掛かるのを
静かに見て笑いが出る。


『痛い目に遭うのはどっちだろうね……?』


倉庫には痛々しい音が何度も木霊した。


< 89 / 549 >

この作品をシェア

pagetop