双姫 IV 番外編
嵐王side
バキッ!
ドカッ!!
「ぐああぁ!!」
「ヒッ!」
「や、止めてくれ!!」
ミシッ!!
…ドサッ……ッ!
「う、嘘だろ……。」
百を超える下っ端共がまだ小さいガキに
倒されていく光景を信じられずにいる。
白い仮面を付ける傍らから覗く蒼の瞳。
闘いぶりは鬼神のように荒々しく、
花を舞う蝶のよう。
『弱い。』
そして、その微笑みは氷のように冷たい。
俺は金縛りにあったかのように
その場から動けなかった。
嵐王sideEND