双姫 IV 番外編
残った総長を見ると怯えた表情で私を見てる。
『静かになった事だし、
私の質問に答えて貰って良いですか?』
近付いて問うと素直に頷いてくれた。
『貴方は人を殺した事がありますか?』
「な、ない!!」
『じゃあ、蛇のタトゥーは?』
「入れてない!!」
ハズレ。
顔は覚えてないけど、
記憶の欠片でチラチラと見える蛇のタトゥー。
それだけは覚えてる。
『……そうですか。』
「お、お前…何者なんだよ!!」
何者?
『…私は族潰しをする為だけに
生まれた化け物ですよ。』
そう言って笑うと男は更に青褪めた。