贄に光を
担任もそろい、SHLが始まった

俺達が能力を持てる可能性があるといった担任は


「まぁ、焦んな、おめぇら。俺が特別授業用意しといてやるからよ!それまで自習だ。」


と頭をボリボリとかきながら教室を出て行った
俺は担任との話が完全に終わったことを確認し、ユリアの元へと近づいた


「…何か用かしら?」

「……俺とお前…会ったことが、あるか?」


俺の質問にユリアは一瞬目を見開いた


「……ふふっ、どうかしらね。貴方が会ったことがあると思うなら会ったことがあるんじゃないかしら。」


少しだけ嬉しそうにユリアは話を曖昧に濁した


「さぁ、折角自習になったのだから、皆私の校内探検に付き合ってくれないかしら。」


そう言ってユリアは少しだけ微笑んで少しだけ悲しそうな顔をした

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