贄に光を
「なーー!お前!返事しろー!」

「…それに値する価値があると思えない。」

「おい!それ、失礼だかんな!!」

「や、止めようよ…2人とも…ねっ」

「あはははー、君、焦りすぎーなのだー。」

「貴女はもう少し、止めようとしましょうよ…。」


なんとも、濃いそうなメンバー…

大きな声で突っかかっているヤンチャそうな男に突っかかれている無表情の背の高い男
ニヤニヤとこの状況を楽しんでいる私の幼なじみに涙目になりながら慌てふためいている女の子
それを呆れたようにみている穏やかそうな男


「あ!ユリー!!おっはよー!!」

「…メイ、おはよう、元気ね。」


私に気づいたメイ…私の幼なじみはブンブンと大きく手を振りながら走ってきた

すると、教室にいるメンバーが全員私の方を向いた


「…ここにいる人達で全員のようね。」

「うん!ユリで丁度揃ったのだ!」


ニカッと笑顔を浮かべたメイに私も緩く笑顔を返した


「じゃあ、全員揃ったところですし、自己紹介でもしましょうか。」


穏やかな笑顔を浮かべながら先程呆れていた男がこちらへゆっくりと、歩いてきた



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