あなたの願いを叶えましょう
「黒澤さんのお兄さんって事はヤッパリイケメンなんですか?!」
えりかちんはみんなに言いふらす気満々で、食いついてきた。センテンススプリング顔負けだ。
「えーまぁ波瑠くんよりかはね」
梁川さんは照れ笑いを浮かべる。
……が、しかし、今のは聞き捨てならない。
「いやいやいや、断然波瑠くんのがイケメンでしょ」
私は反射的に口を挟む。
だらしない格好をしたナオシが、黒澤波瑠よりもカッコイイなんて、あり得ません。絶対。
「波留くんよりナオシの方が三センチも背が高いんだから!」
身長150センチちょっとくらいしかないチビッコの梁川さんが果敢に言い返してくる。
「ナオシさんは無精髭も剃らないし、服もハーパンにTシャツの軽装ばっかりじゃないですか。その点波瑠くんはいつもスーツで紳士ですから!」
「ありがとう、冨樫」
不意に、低くて甘く響く声で名前を呼ばれて振り返ると、そこに立っていたのは今日もスーツ姿がバッチリ決まった黒澤波瑠だった。
えりかちんはみんなに言いふらす気満々で、食いついてきた。センテンススプリング顔負けだ。
「えーまぁ波瑠くんよりかはね」
梁川さんは照れ笑いを浮かべる。
……が、しかし、今のは聞き捨てならない。
「いやいやいや、断然波瑠くんのがイケメンでしょ」
私は反射的に口を挟む。
だらしない格好をしたナオシが、黒澤波瑠よりもカッコイイなんて、あり得ません。絶対。
「波留くんよりナオシの方が三センチも背が高いんだから!」
身長150センチちょっとくらいしかないチビッコの梁川さんが果敢に言い返してくる。
「ナオシさんは無精髭も剃らないし、服もハーパンにTシャツの軽装ばっかりじゃないですか。その点波瑠くんはいつもスーツで紳士ですから!」
「ありがとう、冨樫」
不意に、低くて甘く響く声で名前を呼ばれて振り返ると、そこに立っていたのは今日もスーツ姿がバッチリ決まった黒澤波瑠だった。