あなたの願いを叶えましょう
「やっぱりベトナム支社か」
黒澤波瑠と梁川さんが会議室へ向かう後ろ姿を見ながら、野口さんがぼそりと呟く。
「海外出向は出世コースの王道ですもんねー。どう思います?えんさん」
えりかちんがチラリと横目で私の様子を伺う。
「解らない。関係ないし」
ショックを隠そうとして、思わず口調がきつくなってしまった。
梁川さんとえりかちんは、私がピリついているのを察したのか、それ以上質問してくることはなかった。
仕事に向かうけど、全然集中できない。
黒澤波瑠は今部長と課長と3人で何の話をしているのだろう。
どうしよう。ベトナム支社に異動、なんて事になったらなったら。
そしたら、やっぱり黒澤波瑠も朝食にはフォーを食べたりするのだろうか…いや、そこはベトナム風サンドウィッチのバインミーか。
ポロシャツ姿でバインミー片手に颯爽とオフィスに出社する黒澤波瑠を思い浮かべる。
東南アジア特有の湿気の多い気候のなかでもやっぱり彼は爽やかだった。
ベトナムギャルズにもきっとモテモテに違いない。
黒澤波瑠と梁川さんが会議室へ向かう後ろ姿を見ながら、野口さんがぼそりと呟く。
「海外出向は出世コースの王道ですもんねー。どう思います?えんさん」
えりかちんがチラリと横目で私の様子を伺う。
「解らない。関係ないし」
ショックを隠そうとして、思わず口調がきつくなってしまった。
梁川さんとえりかちんは、私がピリついているのを察したのか、それ以上質問してくることはなかった。
仕事に向かうけど、全然集中できない。
黒澤波瑠は今部長と課長と3人で何の話をしているのだろう。
どうしよう。ベトナム支社に異動、なんて事になったらなったら。
そしたら、やっぱり黒澤波瑠も朝食にはフォーを食べたりするのだろうか…いや、そこはベトナム風サンドウィッチのバインミーか。
ポロシャツ姿でバインミー片手に颯爽とオフィスに出社する黒澤波瑠を思い浮かべる。
東南アジア特有の湿気の多い気候のなかでもやっぱり彼は爽やかだった。
ベトナムギャルズにもきっとモテモテに違いない。