全てはこの図書室から

穂花ちゃんの兄は、私達が通う高校の先輩で光生さんという。
光生さんも中学までバスケ部に所属していた。
光生さんは優しいお兄ちゃんだなぁという印象で穂花ちゃんと仲が良い。



玄関の鍵を開けて穂花ちゃんが入ると、



「あっ、兄ちゃん帰ってきてる…」



「お邪魔しまーす」



と私も中に入ると、玄関には男物の靴が2足並んでいた。



穂花ちゃんと私は靴を脱いで穂花ちゃんの部屋がある2階に上がった。