全てはこの図書室から
「そう」と答えた光生さんはトロフィーが飾られている本棚をゴソゴソ探し始めた。


「光生、綾女ちゃんと知り合いなの?」



「穂花の友達だから小学生の頃から知ってる」


「えっ、小学生!?なんで教えてくれなかったのさ〜!」



若宮先輩は腰に手を当てて仁王立ちしていた。



「え、別に言わなくていいかなって思って…」



「言えよ!」



光生さんと若宮先輩は何の話をしているのか分からない。
私は男子2人に女子1人という状況にドキドキしていたし若宮先輩が近くにいることにもっとドキドキして心臓がうるさかった。



早く穂花ちゃん帰ってきて〜と心の中で叫んだ。
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