全てはこの図書室から
「ヤバイなぁ…」



と言った若宮先輩は口元を押さえて何かを考えている様子で教室を出て行った。




私の否定はまた聞こえなかったらしい。



「若宮先輩っ!」



若宮先輩は私に何か用があってきたのではなかったのかなと思って呼び止めたけど、私の声は若宮先輩に届かなかった。



その様子をニヤニヤしながら見ていた穂花ちゃんが私には魔女に見えた。
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