全てはこの図書室から
「離してくださいよ!」


屋上に着いても私の腕を離さない若宮先輩に私は掴まれている腕をブンブン揺らして離そうとした。



「嫌だよ。離したら綾女ちゃん逃げるでしょ?」



そう言って若宮先輩は掴んだ腕に力を込めた。



とにかく腕を離してほしくて



「逃げないので腕を離してください」



と言うと渋々若宮先輩は腕を離してくれた。
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