全てはこの図書室から
「片想いが長ければ偉いってわけじゃないのにね…」



穂花ちゃんは私の背中をよしよしとさすりながら言った。



「…そうだね」


私は少し彼女達に申し訳ない気持ちになった。



彼女達からしてみればずっと好きだった若宮先輩があとから来たそれも後輩と付き合い始めたのは面白くなかっただろう…



若宮先輩には穂花ちゃんが事情を説明した。



「やっぱり…」



と若宮先輩はため息をついた。予想していた若宮先輩はもしかしたら、彼女達が私達のことを知っても祝福してくれるのではと考えていたらしい。
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