旧校舎のお狐様
旧校舎に向かう足取りはいつになく重い。

敷地内にあるから、すぐ着いちゃうんだけどね。

そして......
「やだ、もう着いちゃった...!」



私は目の前の建物を見上げた。


「め、めちゃくちゃぼろい.....」


この中に入ると思うと足がすくむ。




でもグズグズしてたってキリがないしね。

早く終わらせちゃおう!そして帰るぞ!


「よし!行ってくるか」


旧校舎の中へ、1歩踏み出した。



この時の私はまさかあんな事が起きるなんて
まったく知る由もなかったんだ。
< 12 / 23 >

この作品をシェア

pagetop