旧校舎のお狐様

旧校舎の秘密

________キィィ。

錆びてしまったのか、若干開けづらい
古びた玄関のドアを開けると、


「さ、寒い.....!」



普段人が居ないからだろうか、
空気には冷たさが滲んでいる。

しかも何だか薄暗い.....。昼間なのに!


自分の足音しか聞こえないのって
すっごく怖いんだけど....。

肩を縮こませながら1階の突き当たりにある
空き教室を目指す。

と、その時


___ガタッ。


「ひゃぁ....!!な、なに!?」


音がした方へ顔を向けると、


「ねずみ...?」


小動物が走り去っていくのが見えた。

もぉ!ほんとに勘弁してよ.....。


「心臓止まるかと思ったじゃん泣」


半泣きのまま、歩いていると長い廊下へと出た。


え。右に行けばいいのか左に行けばいいのか
分からないんだけどっ!

「もう帰りたいよぉ〜」
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