旧校舎のお狐様
「さ....なって」

無理無理!来ないで.....っ!
こんな所で死にたくないっ....!

「さ...ぐな..て」

ぎゅっとめをつぶったその時、


_______ドンッ。



背中が壁についた。

ああ、もう終わったな.....。
私これからどうなるんだろう。


急に手首を掴まれたと思ったら
塞いでいた耳から腕を下ろされた。

ハッとして顔を上げると

「騒ぐなって。俺、お化けじゃねぇし」

「え...?お化けじゃないの?」

「ああ、ちげーよ。嘘じゃない」

どうやら彼はお化けじゃないらしい.....。



< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop