旧校舎のお狐様
校舎の窓から見える生徒達は
皆足早に帰っていく。
――――――何で私は帰れないんだ!?
まぁ、言うまでもなく遅刻したからなんだけどさぁ..。
非常に、帰りたい。帰りたいです、非常に。
てか、帰らせろぉーー!!
「はぁー...」
こんなことになるくらいなら、目覚まし10個掛けとけばよかったよ。家にそんなにないけどさ.......気持ちの問題ね。
まぁ、私がこれほど嫌がるのにも理由があって......。
* * *
去年の出来事.....私が、まだ一年生だった時の二学期。
「おい、木村ちょっと来いよ」
その日、朝無断で遅刻してきた木村くんが例のとおりに
田島先生にパシられそうになっていた。
「ちぇ。またかよ、めんどくせー!」
「ほら、行ってこいよ木村。いつもの事だろ!ははっ」
遅刻常習犯の木村くんはいっつもパシられていて
クラスでよくバカにされていた。
皆足早に帰っていく。
――――――何で私は帰れないんだ!?
まぁ、言うまでもなく遅刻したからなんだけどさぁ..。
非常に、帰りたい。帰りたいです、非常に。
てか、帰らせろぉーー!!
「はぁー...」
こんなことになるくらいなら、目覚まし10個掛けとけばよかったよ。家にそんなにないけどさ.......気持ちの問題ね。
まぁ、私がこれほど嫌がるのにも理由があって......。
* * *
去年の出来事.....私が、まだ一年生だった時の二学期。
「おい、木村ちょっと来いよ」
その日、朝無断で遅刻してきた木村くんが例のとおりに
田島先生にパシられそうになっていた。
「ちぇ。またかよ、めんどくせー!」
「ほら、行ってこいよ木村。いつもの事だろ!ははっ」
遅刻常習犯の木村くんはいっつもパシられていて
クラスでよくバカにされていた。