超イケメン☆ホストクラブ ~Love story~
ー1ー
「…なぁ、理沙。たまには、デートしようぜ?」

紫色をした妖しげに光る眼差しをしばたいて、彼が言う。

「デート?」

私が、そうわざとらしく聞き返すと、

「そ…。いつも店じゃなくて、たまには2人っきりで会いたいだろ? おまえだって…」

と、あまりにもストレートに、彼は告げた。

店……彼の言う店とは、『超イケメン☆ホストクラブ』という、一瞬ふざけてるようにも思える名前の、ホストクラブだった。

そのホストクラブには、彼ーー銀河(ぎんが)の他に、流星(りゅうせい)、天馬(てんま)、三日月(みかづき)という、全員で4人のホストたちがいて、

それぞれのホストたちが、自ら選んだお客を店に招くという、ちょっと変わったスタイルのホストクラブになっていたーー。
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