超イケメン☆ホストクラブ ~Love story~
「……その女性は、銀河にあまりに固執するんで、会員制のカードキーを剥奪して、店への出入りを禁止にしたのです……」

三日月が言い、

「それが、こんな形で……裏目に出るなどっ……」

哀しげに、声を絞り出すと、

「くっ……」と、のどの奥で苦しげに呻いて、

顔の半分を手で覆った。

「ミカちゃん……」

天馬が、三日月の背中を撫でさすり、

「泣かないで……」

と、声をかける。

こらえていた涙が、三日月の指の隙間から、つたい落ちた。
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