お嬢様 × 御曹司
プロローグ1 -武士 ブシ-
「おはようございます。母上。」
起きてきて早々、朝食を作っている母上に声をかける。
なんでも、俺の家は名高い武士の子孫で、その武士道の心意気が今尚受け継がれているらしい。
小さい頃から母は母上、父は父上と呼んでいたので、違和感はまるでない。
しかも、この家は日野原財閥と契約をしている唯一の財閥。
日野原財閥は農業や商業において少しばかり知識がない。
といっても、農業・商業と言ってもある程度のことは日野原財閥でもできる。
ただ、繊細なものを作る、新しい品種を作る、などという点ではうちの方が何倍も上なだけだ。
俺は、その『大道寺財閥』の次男坊。
武士道を守り続ける、数少ない跡取り息子だ。
起きてきて早々、朝食を作っている母上に声をかける。
なんでも、俺の家は名高い武士の子孫で、その武士道の心意気が今尚受け継がれているらしい。
小さい頃から母は母上、父は父上と呼んでいたので、違和感はまるでない。
しかも、この家は日野原財閥と契約をしている唯一の財閥。
日野原財閥は農業や商業において少しばかり知識がない。
といっても、農業・商業と言ってもある程度のことは日野原財閥でもできる。
ただ、繊細なものを作る、新しい品種を作る、などという点ではうちの方が何倍も上なだけだ。
俺は、その『大道寺財閥』の次男坊。
武士道を守り続ける、数少ない跡取り息子だ。