お嬢様 × 御曹司
[土曜日デートに行けない?]


たけくんの言いたいこともわかる。


でも、私も少しは友情ってものを育みたいの!


[本当にごめんね。埋め合わせは次の日するから。」


[わかった。日曜日にデートしよう。]


以外とあっさり許可をもらえたので胸をなでおろす。


怒られるかと思った。


ま、怒られたことも喧嘩したこともないんだけどね。


これからずっとないのかなぁ。


[誰とどこへ行くの?]


[学校のクラスメイトと最近できた大きな遊園地に。]


「聖夜様?クラスメイトの方からお電話ですよ。」


下から花に呼ばれる声がして思わず顔を上げる。


クラスメイトって、彼だよね?


それじゃあ早く行かなくちゃ。


多分土曜日のの細かい予定だと思うし。


私はスマホを置いて立ち上がった。


-ピコン


[クラスメイトって。男?女?]


それって必要な情報なの?


そう思いながらも返事をしようとする。


「聖夜様?」


「あ!いけない忘れてた!今行く!」


大きく花に返事をして私は一階に駆け下りた。


彼の電話に出ると、友達と遊園地ということが心躍らせ、LINEなんて忘れてしまっていた。


そして次の日の朝まで、LINEを開くことはなかった。
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