お嬢様 × 御曹司
そう。
年を超えて今は2月。
まだ冬の寒さが肌をピリピリさせる。
私は急がなくちゃいけないけど、ゆっくりと街を見渡してあるっていた。
2年なんの中で、本当にいろんなことがあったな。
たけくんと出会って、たけくんと付き合って、たけくんと喧嘩して、たけくんと笑いあって…
手に持った紙袋を見るたびに緊張して、少し顔がこわばる。
初めての手作りクッキー…どんな反応するだろう?
「幸せな1年だったな。」
白い息が宙をまい…消える。
歩くたび、ブーツの音が聞こえる。
私は振り返る。
これが、私の軌跡。
ここが、私の居場所。
もう、泣き言なんてはかない。
身分なんて関係ない。
普通なんてただ、人々が作った逃げ道だ。
普通は、人それぞれでいい。
人と人とを想いあえれば、それでいい。
それは、恋だけじゃなくて、兄弟愛も、家族愛も、友達との愛も。
その心が、生きる上で、一番大切なこと。
時計台の前に着くと、やっぱり彼が笑ってこちらに手を振っていた。
私は思わず笑顔になり、駈け出す。
雪が降りそうな天気だということもあり、昨年ほど人は込み合っていなかった。
それみよがしに彼に抱きつく。
持っていた紙袋が、音を立てて揺れた。
年を超えて今は2月。
まだ冬の寒さが肌をピリピリさせる。
私は急がなくちゃいけないけど、ゆっくりと街を見渡してあるっていた。
2年なんの中で、本当にいろんなことがあったな。
たけくんと出会って、たけくんと付き合って、たけくんと喧嘩して、たけくんと笑いあって…
手に持った紙袋を見るたびに緊張して、少し顔がこわばる。
初めての手作りクッキー…どんな反応するだろう?
「幸せな1年だったな。」
白い息が宙をまい…消える。
歩くたび、ブーツの音が聞こえる。
私は振り返る。
これが、私の軌跡。
ここが、私の居場所。
もう、泣き言なんてはかない。
身分なんて関係ない。
普通なんてただ、人々が作った逃げ道だ。
普通は、人それぞれでいい。
人と人とを想いあえれば、それでいい。
それは、恋だけじゃなくて、兄弟愛も、家族愛も、友達との愛も。
その心が、生きる上で、一番大切なこと。
時計台の前に着くと、やっぱり彼が笑ってこちらに手を振っていた。
私は思わず笑顔になり、駈け出す。
雪が降りそうな天気だということもあり、昨年ほど人は込み合っていなかった。
それみよがしに彼に抱きつく。
持っていた紙袋が、音を立てて揺れた。