お嬢様 × 御曹司
「誰だオメェ!」


やっぱり下に誰かいたんだ!


その声に私は反応し少しの希望を心に宿す。


「……様。早く二階に!ここは私が!」


バキッ!とか、ドンッ!とか、ガンッ!とか、バンッ!とか。


やばい、大丈夫じゃない音が聞こえる…


私の額に汗つたる。


どうかやられているのが相手でありますように!


犯人も目を光らせて、私の方へと歩み寄ってくる。


あーもうこっちくんな犯人!


扉の外から、階段を上る音が聞こえてきた。


ええい!この際誰でもいいから、助けて!
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