お嬢様 × 御曹司
誕生祭 -出会い-
「ねぇ!花、聞いた?」
私は中学1年生とは思えないはしゃいだ声でメイドの花に話しかける。
着替えるときも部屋に入れておくぐらいメイドの花とは打ち解けている。
「そうね。久しぶりに見た。誠(マコト)様の笑顔。やっぱり聖夜は愛されてるね。」
花は、私と二人きりの時だけ敬語を使わない。
私がお願いしたんだ、普通の友達になってって。
無理なお願いを、花は快く承諾ささてくれた。
真っ赤なワンピースに着替え終わって、私は机に座る。
私の部屋は兄さんの隣の部屋。
部屋の中はピンク系で統一されている。
もちろんベットは天蓋付き。
お嬢様っぽいでしょう?
実際お嬢様ですから。
「勉強なんて嘘っぱちね。聖夜頭いいのに。」
花がそういうのもなんとなくわかる。
兄さんの天才とは違うけど、私は一度やった問題は必ず解けるようになる。
だから、社会・数学・理科は一度教われば間違えることはない。
つまり、私は記憶力に長けている。
「でも、英語と国語はそうはいかないじゃない?」
気持ちの読み取り、英文の読み取り、そういうのだけ、かなり遅れをとってしまうのも確か。
それは、もしかしたら友達が一人しかいないからかもしれない。
「他の教科に比べたらじゃない。実力テストでさえ80点以上なのに何を言ってるの?」
「あはは…」
でもなんか、頭いい兄さんに勝ちたい気持ちはあるんだよね。
それがどれだけ大変かは、わかってるつもりなんだけど…。
私が暗い顔をしたのがわかったのか、花は話をかけるべく私の持っている箱を指差した。
「それより、プレゼント開けなくていいの?聖夜。」
私は中学1年生とは思えないはしゃいだ声でメイドの花に話しかける。
着替えるときも部屋に入れておくぐらいメイドの花とは打ち解けている。
「そうね。久しぶりに見た。誠(マコト)様の笑顔。やっぱり聖夜は愛されてるね。」
花は、私と二人きりの時だけ敬語を使わない。
私がお願いしたんだ、普通の友達になってって。
無理なお願いを、花は快く承諾ささてくれた。
真っ赤なワンピースに着替え終わって、私は机に座る。
私の部屋は兄さんの隣の部屋。
部屋の中はピンク系で統一されている。
もちろんベットは天蓋付き。
お嬢様っぽいでしょう?
実際お嬢様ですから。
「勉強なんて嘘っぱちね。聖夜頭いいのに。」
花がそういうのもなんとなくわかる。
兄さんの天才とは違うけど、私は一度やった問題は必ず解けるようになる。
だから、社会・数学・理科は一度教われば間違えることはない。
つまり、私は記憶力に長けている。
「でも、英語と国語はそうはいかないじゃない?」
気持ちの読み取り、英文の読み取り、そういうのだけ、かなり遅れをとってしまうのも確か。
それは、もしかしたら友達が一人しかいないからかもしれない。
「他の教科に比べたらじゃない。実力テストでさえ80点以上なのに何を言ってるの?」
「あはは…」
でもなんか、頭いい兄さんに勝ちたい気持ちはあるんだよね。
それがどれだけ大変かは、わかってるつもりなんだけど…。
私が暗い顔をしたのがわかったのか、花は話をかけるべく私の持っている箱を指差した。
「それより、プレゼント開けなくていいの?聖夜。」