素直に
黄緑色
図書館から大学のバス停に急ぐ。

「はやくはやく」

なぜ、わたしが急いでいる時にバスがこない!?

あの人とのメールの履歴を見る。

ついさっきメールのやり取りをしてたのに。

わたしが「おっけ!」って送ったメールに既読はつかない。

そこがなんか嬉しくて。今まで冷めてた胸が温かくなるんだ。

「ばか」

小声で言う。この人はバカ者です。

ようやくバスがきて駅についた。

あの人は県外から今の大学に入学して、今、一人暮らし。

サークルで一緒で初めましてして、メール交換した。

家は一回サークルのみんなで行ったからなんとなく分かる。

近いから、ほらすぐ着く。

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