「君へ」 ~一冊から始まる物語~


最後の方は嘘ではない。私は本そのものは小さい頃から好きだった。

しかしこうも続きが読みたいと思った物語は久しぶりだった。
今読んでいる本だって、ただそこにあったからという理由で読んでいるにすぎない。



たった2行の文。



誰もがそう思う文に何かを感じた。

抜けなくなっていたトゲはさらに私を深く貫いた。

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