「君へ」 ~一冊から始まる物語~
俺は玲波に報告しようと、病室まできた。
『小澤さんは残念ですがもって3、4日かと...』
俺達は顔が真っ青になった。
『延命治療を受けるかご家族でご相談ください。』
医者が無関心のように話した。
『おい!!医者だろ??何とかできないのかよ?!』
おじさんは医者の胸ぐらを掴んで叫んだ。
『残念ですが、今の医療では延命治療しか...』
医者が嘘をついていない事がわかったのだろう、おじさんは手をおろした。