「君へ」 ~一冊から始まる物語~


「玲波。青兄もって3、4日だって。今、延命治療をするかおじさんとおばさんが話し合ってる。」


俺は玲波に嘘は付きたくないので本当のことを言った。


「やだよー玲波まで行かないでくれ。」


俺は自分のおでこを玲波の細くか弱い腕に近づけた。







俺の声はお前に届いているのか??

お前は今この世にいないのか?

お前は今何をしてるんだ?






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