「君へ」 ~一冊から始まる物語~
3日目、最初に悲劇が起きた。
ピピピっピピピっピピピっ
青兄に繋がっている機械がもの凄い電子音をならし始めた。
「おい、急げ!!」
医者や看護師が急ぎながら青兄を治療している。
ピーーーーーーーー
そこからはあっという間だった。
青兄と繋がっていた機械の電子音が一定の高さになった。
「午前5時57分、ご臨終です。」
そう言った医者の声がやけに大きく聞こえた。
やがて青兄に繋がっていた機械が全て取り外された。