「君へ」 ~一冊から始まる物語~
しかし5時間後に奇跡は起きた。
俺は玲波の病室にいた。
「っん...ん.........」
「れいは?玲波!!!玲波!!!」
玲波が3日ぶりに目を覚ました。
「死んでない...」
「当たり前だ!そう簡単に死なれてたまるか!」
俺は涙か溢れて止まらなかった。
そこから玲波が目を覚ましたと聞いて来た兄貴と玲波に色々説明した。
事故があった日から3日経っていること。
玲波がずっと眠っていたこと。
青兄が今日亡くなった事。
青兄が亡くなった事を伝えると玲波は泣き暴れた。
俺はそんな玲波を抱きしめることしか出来なかった。