「君へ」 ~一冊から始まる物語~


私は晴から了承を得るとポケットから携帯を出して都兄にメールをした。



ーーーごめん今日晴の所泊まってもいい?ーーー



メールの返信は意外に早かった。



ーーーいいよ!うちの子とは気にしないでーーー



そう言っているがきっと都兄も動揺していたのであろう、文字の変換が間違っていた。


おかしくて笑っていると、都兄から電話がかかってきた。

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