「君へ」 ~一冊から始まる物語~
3時間ぐらいしか寝ていなかったが、目覚めは最近で1番良かった。
隣の晴を見るとまだすやすや眠っていた。
私はお礼もこめて、朝食を作る事にした。
朝食が半分くらい出来上がった時、晴が起きてきた。
「おはよう玲ちゃん。」
「おはよう晴。ごめん勝手にキッチン借りてるよ。」
晴は朝食の匂いをかいだ途端眠気が覚めたみたいだった。
「うわーとっても美味しそうな匂いがする。」
「晴は洋食派だったよね。」
私は晴と付き合ううちに好みがだいぶ分かるようになった。
「よし出来た。」
「早く食べよー」
晴は朝食か待ち切れないみたいだった。
「いただきます。」
「いただきます。」